毎月10日はラ・テール洋菓子店のサンクス・ケーキの日
ラ・テール洋菓子店の開店記念日は1998年5月。その初心を忘れないために、毎月10日をお客様感謝の日(サンクス・デー)として、その日にしか出ない「サンクスケーキ」を毎月一品開発し、ご予約のお客さまにだけにお渡ししています。この日だけのケーキですが、素材の産地を厳選し、通常のお菓子と同じように開発、準備をしてでき上がったものをご用意。数量も限定させていただいています。 サンクス・ケーキには毎年、年間を通じてのテーマがあります。たとえば、「ロールケーキ」の年もありましたし、「チョコレート」「シュー生地」がテーマの年もありました。
2022年のサンクス・ケーキのテーマは素材との「新たな出会い」。
親交のある生産者さまが新たに取り組む素材や、新たに出会う生産者さまの素材を使い、また、サンクス・ケーキの開発に新たな職人が加わり、サンクス・ケーキをおつくりします。毎月心を込めてお客様への感謝の気持ちと共にお届けいたします。
岡山県のぶどう農家さんの栽培へのこだわり
8月のサンクス・ケーキは、ベテランパティシエの池田の出身地・岡山県の農家さんより届く、ぶどうを使っておつくりします。ぶどうは、岡山県岡山市の小幸農園さんよりお送りいただきます。小幸農園さんでは、「乳酸菌」を使ったぶどうの栽培を行っています。土壌中の良質細菌を活性化させ、有害微生物を減らすことによって、土壌中の微生物生態系の状態を改善し、ぶどうの樹を健康にします。土壌環境が良くなり、ぶどうの樹が健康になることにより、糖度が高く、コクのあるぶどうができるようになるそうです。
4種類の旬のぶどう
8月10日のサンクスデーに旬を迎えるぶどうの中から、味のバランスを考え農家さんとご相談させていただきながら4種類のぶどうを選びました。まず一つ目は、大粒で濃厚な香りと完熟した時にコクのある味わいが特徴の「ニューピオーネ」。二つ目が大粒で甘くほのかな酸味のある色鮮やかなロゼ色の「ゴルビー」。三つ目は、巨峰の品種改良から偶然生まれた、パイナップルのような味わいの「パイングレープ」。そして四つ目が、岡山生まれの「オーロラブラック」です。黒糖のような味が感じられます。ぶどうは、バナナや桃のように追熟できないので、樹上で完熟したものを送っていただきます。
フレッシュな味わいをお届けいたします
完熟した新鮮なぶどうの味わいをお楽しみいただきたく、8月の暑い時期にもお召し上がりいただきやすいように、サクッとした食感のパイ生地を合せました。パイ生地でつくった器に、サワークリームを合せた軽く口溶けの良いカスタードクリームと、ぶどうのコンポートを重ねました。ぶどうの自家製コンポートは、ぶどうの水分で炊き上げました。バジルと一緒に炊くことで、さわやかな香りが加わります。仕上げに、新鮮なぶどうをたっぷりとのせて、自家製コンポートのシロップでおつくりしたジュレ、サクサクの食感に焼き上げたパイをあしらいました。ぶどうがたわわに実る、ぶどう畑をイメージしおつくりしました。旬の4種類のぶどうの異なる味わいをお楽しみくださいませ。
(開発担当:池田 義行)
岡山県の農家さんより送っていただく、4種類ぶどうの異なる味わいをお楽しみいただけます。